【6年 12月マンスリー】
大問3 問8
筆者が「認知的複雑性」を紹介したのは、どのようなことを伝えるためか。
〈問われていること〉
―線⑦「もうひとつ、認知的複雑性についても考えてみたい」とある。
筆者が何を伝えたくて「認知的複雑性」の話を始めたのか、聞かれている。
〈読み方アドバイス〉
「認知的複雑性」と「防衛的悲観主義」という2つの概念が紹介されている。
この2つの概念は、 発言をめちゃくちゃするヤツを評価すると、本当に考えているヤツより、思考の浅いヤツが好成績になっておかしい(P4L6) という筆者の主張に続けて紹介されている。
その上で
P4L21 認知的複雑性…に価値が置かれてきたから、日本人は意見を述べることができない。
P5L4 認知的複雑性が高いため、不安が強く自信たっぷりになれないので…あらゆる視点を探る。
ゆえに思考が深まると書いています。
つまり、 認知的複雑性があるから、しっかり考えることができる。考えずに積極的に発言するようなヤツにならなくてよい と語っている
〈書き方アドバイス〉
①認知的複雑性が思考を深める。認知的複雑性がないために浅い考えで発言する人に引け目をとるな。
という部分的な話を核に
②発言方法やプレゼン方法よりも知識の吸収だ。
という全体的な筆者の主張も加えましょう!
②のために①があることを読めたとアピール。
〈雑感〉
読み書き共に難しい問題。中学入試の説明文の中ではかなり難易度の高い文章だったと思う。
上位層でも差がつくと予想。
認知的複雑性や防衛的悲観主義については、それぞれ意味を説明してる箇所(定義)がある。
解説では触れなかったが、ここを読み落とすと説明が全く分からなくなる。
定義を読み落とさないことを本番前に、もう一度確認しよう!