【6年2月マンスリー】
大問3/問7
―線⑥「それこそが土台となっていくはずだ」とあるが、私たちが「土台」をつくるためにはどのようにすればよいと筆者は考えているか。
〈読み方アドバイス〉
問題文の直前の文章をまずおさえよう。
P5L19.20
「そこから見つけた方法には同じ時代の普遍性が宿る」
↓
「それこそが土台となっていく」 とあるから、
「そこから見つけた方法」を使えば、(時代の普遍性が宿って)、土台が作られると分かる。
では、「そこから見つけた方法」とはなんだろう?
それは、直前のP5L17.18 「毎日の暮らしで自分(で)…使って…身体や心が…心地いいのか…確かめながら手探りで見つける」方法のこと。
「毎日の暮らしで自分(で)…使って…身体や心が…心地いいのか…確かめながら手探りで見つける」 ことにより、 同じ時代の普遍性が宿る結果、土台が作られる。 と読むことができる。
〈解き方アドバイス〉
まず上記の読み方から ①「毎日の暮らしで自分(で)…使って…身体や心が…心地いいのか…確かめながら手探りで見つける」 が柱になることが分かる。
その上で、筆者が全体として、どのような構成で上の結論にたどり着いたか確認していく。
筆者は、 現代では土台が失われていると述べた上(P3L7) ③過去をそのまま取り入れることはよくない(P4L11) ②メディアやネットの情報をそのまま取り入れることはよくない(P13.14) と述べている。
そこで、 ③前の時代の価値観や ②メディアやネットの情報をそのまま取り入れるのではなく を付け加えるとよい。
まとめると、 ③前の時代の価値観や ②メディアやネットの情報をそのまま取り入れるのではなく ①毎日の暮らしで自分(で)…使って…身体や心が…心地いいのか…確かめながら手探りで見つける
となる。
〈補足〉
「土台」とは、問4(1)で問題になっているとおり、決まりごとや知恵や暮らし方のこと(本文1行目)。
土台の意味を落とすと、その後の文章がつかみにくくなる。 こうした、作者が決めた「定義」は、チェックを入れて読み落とさない。 「とは」や「となる」「として」が使われることが多い。
〈雑感〉
①部分だけ書いた子が多かった。
①を書けるのも十分読解力(特に①については読みの力)がついている証拠だが、クリアできている子はさらに上を目指してほしい。
『①が説得的な結論なんだ』と言うために、筆者がどう構成したのか という発想で、もう一度解いてみよう!