1人ひとりが自分と他人を肯定できる社会へ

漢字のトメハネ

アクセス

住所
123 Main Street
New York, NY 10001

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土日: 11:00 AM – 3:00 PM

漢字のトメハネについてそこまで厳しくつけなくてもいいのではないかという声を耳にする。小学校の先生が、重箱の隅をつつくような採点をしているというのだ。

画像付きのツイートも見かけるので、伝聞だけでなく、かなり具体的にその様子が分かるのだが、確かにこれは細かいかもなぁと感じるものはある。

と、言ったものの、実は自分も細かく採点している。

おいおい、矛盾しているじゃないか!と声が聞こえてそうだが、矛盾はしていない。

細かい採点をしたくないのに、細かい採点をしなければならないのだ。

なぜか。

漢字の採点基準が、学校によって異なるからだ。

トメハネを厳しくつける学校があれば、読めれば可とする学校など、様々である。私立だから当たり前だし、そこに学校の価値観や個性が表れているともいえる。

ただ、合格するために準備する側としては、厳しい学校に合わせて準備するしかない。丁寧に書いたためにバツになる学校は存在しないだろうから、念のためこちらに合わせておくという戦略をとらざるをえない。

どれだけ成績を伸ばそうとも、自分の持偏差値の学校を受ける限り、自分と同程度の実力同士での勝負になる。同じ問題を正解するし、同じ問題を間違える。

1点2点で合否が決まるのだ。

だからこそ、1点2点を軽く考えてはいけない。

日頃からトメハネに気をつけて練習することで、意識せずに、他の受験生と差をつけることができる。

漢字のトメハネは2021年現在ではいまだ重要である。

ただ、教育という観点からは、過度な漢字の細かい採点は考えものだと思う。自筆する機会は格段に減っているし、これからますます減っていくだろう。

日本の文字の美しさを守るという観点から、トメハネを意識するという主張も分からなくないが、文化を守る役割を担う文化庁すら、過度な細かい採点をなくすよう発言している。

細かい採点不要論者の自分としては、こうした意識がより広まっていくことを願っているし、めちゃくちゃ勉強していて時間のない生徒の負担を減らしてあげたいと思ってしまう。(細かい採点がしんどくてイヤだっていう本音もそこには見え隠れする)