生徒から「的を射る」と「的を得る」どちらが正しいのか、質問を受けました。
「的を射る」が本来正しい言い回しとされています。
「的を射た=的をとらえた→的確に要点をとらえた」と変遷して、“要点をとらえた”ことを意味する言葉になったみたいです。
最近では、「的を得る」もよく使われているし、日常では問題ないが、試験時間内では「的を射る」が正しいものだと思い込んで、問題を解くことをすすめています。
「的を得る」と使われるようになったのは、「当を得る」とごちゃごちゃになったためだと考えられています。
「当を得る」の「当」は当たり前、当然の“当”で、当然そうなるべきというような意味があります。
それを得るということで、道理を得ている、筋が通っているという意味を表すようになりました。
ごちゃごちゃ書きました。
結局、
○「的を射る」(まとをいる) 要点をとらえている
✘「的を得る」(まとをえる)試験上は誤用
ということになります。
一緒に
○「当を得る」(とうをえる)筋道が通っている
を押さえておきましょう!
特に「当を得る」の読み方は間違えやすいので要注意です!