―線②「うんちゃらかんちゃら」とありますが、このとき、たかし君はどのような気持ちでしたか?
のような問題が出題されたとき、
文末は「~な気持ち」で終わらせないといけませんか?
と、生徒から聞かれることがあります。
必ずしも「~気持ち」で終わらせる必要はないが、気持ち言葉で終わらせる必要はあるよ
と伝えています。
例えば
たかし君は、昼寝したので、「満足している」
や、
たかし君は、傘を盗まれたので、「悲しんでいる」
などのように、気持ちことばで終わらせる必要がある
ということです。
おそらく、文末を「~気持ち」で終わらせることに気持ち悪さを感じているんだと思います。その感覚はとても理解できます。
上の例を「~気持ち」の文末に直すと
傘を盗まれて、悲しい気持ち
昼寝をして、満足な気持ち
になり、なんとなく気持ち悪い気はします。
文法的な間違いはないので、減点などはないでしょうが、日常の中でなかなか見かけないので気持ち悪さを感じるのでしょう。
気持ちことばで終わらせていれば、問題ないので、不安がらずに堂々と書ききってください。
上記のように書きながらも、自分も記述に慣れていない子や点数が取れていない子に対しては「~気持ち」で文末を終わらせる練習をしてもらっています。
これは、
①文末に気を配ること自体の練習になる。
②気持ちことばで書こうと伝えても、最初は意味が伝わらず、理解してもらえないことが多い。~気持ちにつなげて書き続けることで、気持ちことばを気持ちことばとしてストックしてもらいやすい。
③気持ちことばが浮かばない問題が出たときに、現場の文を利用して「~気持ち」と書けば、対応できる。
このような利点があるからです。
気持ち悪さをいったん度外視しても、①~③のために練習させています。
慣れてきたらがんがん外してもらってかまいません。