中学入試では、自分たち大人にとって当たり前でも、12歳にとっては想像しにくい内容の物語文が出る。
リストラされた父親の気持ち、敗戦直前の兵士の気持ちなど味わったことのない感情を読み取らなければいけない。
12歳がこのような感情を想像するのは非常に困難だ。
日常生活で様々な感情に触れることが、読解力向上に役立つと言われるし、そのとおりなのだが、上記のような問題には対応しきれない。敗戦直前の兵士の感情を日常で触れられるのは、映画版ののび太くらいだ。
ではどうしたらいいか。
1つの回答として、
毎日の読解演習で本文にどう書いてあるか、本文中の根拠をとらえる癖をつけることを提案したい。
仮に全く知らない感情についての問題が出ても、本文中の根拠をつかむ練習をすることである程度の対応が可能だ。
周りの生徒も同じ12歳で、ヒントは本文しかない。作問者も本文に縛られる。