【新6年 3月度入室/組み分けテスト】
〈大問4/問8〉
―線⑦「オレにとって、走るってそういうこと。新はオレにいろんなものを見せてくれる」とあるが、 朔は新に対して どのようなことを伝えたかったのか。
失明した直後の朔の気持ちもふまえて説明せよ。
〈読み方アドバイス〉
①「オレにとって走るってそういうこと」の『そういうこと』とは何か。
②「新はオレにいろんなものを見せてくれる」の『いろんなものを見せてくれる』の意味は何か。
ここを読めたかどうかが大きな得点差になる。
①『そういうこと』とは何か。
「できなかったことができるようになる」
「わからないことがわかるようになる」
「知らない世界を知る」
↓
この「全部、オレにとっては見ること」 「見るって目に映るものだけじゃない」
「オレにとって走るってそういうこと」という朔のセリフの流れを確認する。
そうすると、
朔にとって「走る=見ること」 だと分かり、 設問文のセリフは 「オレにとって、走るって見ること」 「新はオレにいろんなものを見せてくれる」 と朔が新に伝えようとしてると分かる。
では、「見ること」とはなんだろう。
「できなかったことができるようになる」
「わからないことがわかるようになる」
「知らない世界を知る」
↓
この「全部、オレにとっては見ること」 とあるから
⑴「できなかったことができるようになることやわからないことがわかるようになること」
=前向きに成長していくこと
⑵「知らない世界を知ること」
=未知の世界を知ること だと分かる。
朔自身にとって走ることは「見ること」であり、前向きに成長して(生きて)、未知の世界を知ることである と伝えたかった と分かる。
これが ①「走るってそういうこと」に対応する部分。
②いろんなものを見せてくれるの意味
ケガをさせたことを後ろめたく感じた新が、伴走者を変えようと提案したことを受けて、中略以下の場面は展開されている。
そのため朔の行動セリフ全ては 新に、過去の出来事なんか気にすんな! 伴走者になってくれ! と伝えたくて行われていることが分かる
また、 朔にとって 見ること =前向きに、未知の世界を知ること。
なので、 朔が、自分を前向きにして、未知の世界を教えてくれる という意味も込められていると読める。
したがって、 過去の出来事を気にせず、一緒に伴走者として走り、未知の世界を教えてほしい。 と朔は新に伝えたかった と読める。
これが②「いろんなものを見せてくれる」に対応する部分。
〈解き方アドバイス〉
上記の読みから、
①朔自身にとって、走ることは見ることで、前向きに未知の世界を知ることである。
②過去の出来事は気にせず、一緒に伴走者として走り、未知の世界を教えてほしいと伝えたかった ことが分かる。
これが記述の核になる。
③上の核に設問文の条件を加える。 失明した直後の朔の気持ちを踏まえてとあるので、まずこれを加える。 失明した直後、 朔は失明の事実から逃げたい気持ちだったことが分かる。(P12L2やP12L23)
④③から①②になれたのはなぜか考える
失明の事実から逃げていた朔(③)が、 前向きになれた(①②)のは、 同じ事故にあっためぐちゃんの前向きな生き方を感じたから(問7) これらをまとめていく。
③失明直後、朔は現実逃避していたが、④同じ事故にあっためぐの生き方に触れて、前向きになろうと決意した。 ①このように成長した朔にとって走ることとは見ること、前向きに未知の世界を知ろうとすることであるから、 ②過去は気にせず、伴走者として未知の世界を教えてほしいと朔に伝えたかった
〈まとめ〉
ダラダラと書きましたが、 結局、 ①自分も前向きに生きるから②お前も前向きになれ。 ③昔は前向きじゃなかったけど④めぐに感化されたんだ。 という内容が書ければOKです!